「プレデターズ」監督によるクライムアクション。
警備会社の社員による現金強奪を描くんだが、あまりにも計画が杜撰で、泣きたくなりました。
最初から失敗するに決まってるような話だからな。全然盛り上がらないよ。
雰囲気はいいんだからもったいない。
脚本がダメダメ。
ニンジャ軍団は出てきません。
かっちょいい諜報員(殺し屋)たちの生死を賭けたミッション遂行とサバイバルを描く。
ステイサムが主演してしまうと、どうしても似通ったものになってしまうのは、もうしょうがないのかな、と思ってたら、対峙する“敵”にクライブ・オーウェンという曲者を配置、さらに大御所デ・ニーロを脇に据えるという配置は、この映画がただならぬものであることを予感させる。
はたして、ステイサム自身は多少悩んだりもするが、典型的なステイサムキャラだったりしたんだが、ここでのデ・ニーロが凄い。役に秘められた狂気が、何度か炸裂する様は、まさに俺の大好きな“怖い”デ・ニーロなのである。やはりこの人の存在感ははんぱねえな、と感心した。
これを観られただけでも、この映画の価値は高い。

↑メイクも凄いが、この人がステイサムを食うわけです。こいつ主演で再編集しろよ。
若者のウジウジした恋愛模様に、なんらかの共感を得るには、やはりキャラクターの魅力が必要なんだと思いますが、この映画の登場人物たちは、主人公を代表に大半が“ダメ”なため、気持ちが動かないのですね。
「まさか!?」な展開でもあればいいんだけど、途中からかなり予定調和。
「スーパーバッド」「宇宙人ポール」の監督による、ほろ苦い青春コメディ。なかなかアメリカの学生事情がわからないとノリが理解しづらいところだが、夏休み…ひたすらバイトするしかない生活の中で、そんなにやる気があるわけじゃない小僧が、いろんなことに振り回される。
ジェシー・アイゼンバーグは、ザッカーバーグにしか見えないし、クリステンは吸血鬼が守ってくれるわけじゃないし…とキャスティングで笑いつつも、ビル・ヘダーやクリスティン・ウィグにも楽しませていただいたわけで。
結局のところ、それほどの事件があるわけではないのに、主人公が少しでも成長するだけで、青春映画は合格なのですな。
よかった。
「踊るマハラジャ」以来ですが、かなり好感度の高い進化があって、観ながら胸が震えてしまった。
そりゃもう荒っぽいですよ。物語、芝居、ギャグ、CG、アクション、踊り…どれも大味で大雑把。でも愛すべきなのは、娯楽を見せたいというパワーに満ち溢れているから。面白い映画を作ってやろう、という気概が素晴らしいからだ。
エンターテインメントを名乗りたい邦画は、よく観て勉強するべし。いや、真似をしろってんじゃないよ。
ヘッポコなラブストーリーが、「生きるとは何か」まで謳いあげてしまう懐の深さに、俺は素直に泣いていました。
なんとも空虚で、哀しい映画のような何か…であった。
代理店とテレビ局の「映画を売ってやる!」というミッション意識は嫌いではないのだが、送り手側にある「映画」の認識がずれているような感じがする。「エンターテインメントって、こういうことだよね」とかしたり顔で語ってる会議風景とか。監督や脚本もテレビの人たちだし、ってだけじゃないと思うが。
なんでしょうね…この全編に漂う違和感は…まるで連作コントのようであり、物語ることへの執着がまるでない展開にがっかり。
「顔の濃い日本人俳優にローマ人をやらせるってどうよ? 阿部寛とか?」みたいな飲み屋の思いつきのような発想だけで、「もう完成」しちゃったかのような感じだ。気の抜けたコーラのような温い甘さが、生理的に受け付けませんでした。「阿部さんOKとれました!」でもう戻れなくなっちゃったか。
往年のプログラムピクチャーのような気軽さで作れば、もっとばかばかしくできたのに。例えば鈴木則文とか。全編風呂が舞台なのに、オッパイとか出さないってどうよ。あるいはチンコを映さないようにテクニックを駆使するとかで笑いをとってよ。
オンエア時には未見で、その後の評判を聞くにつれ見たくなったんけど、テレビシリーズを1クール引っ張るのってけっこうカロリーがいるのよ。だもんで、優先度は下げていたんだけど、huluで全話配信されてるのを知って、思わず連続視聴。
結論。
ケッサク。傑作。
オトナが書いた台詞を少年少女俳優たちは“言わされてる”だけなのに、金八先生の生徒が「台本読み」なのと異なり、ここではまるで彼らの心の叫びかのごとく響き、共鳴し、爆発する。その凄さ。その真摯さ。なので、何度も号泣を強いられるのである。
以下ネタバレ。
1話から中2と小4のセックス、という際どいネタに始まり、「なぜセックスしてはいけないのか」を議論する。それも子どもたちと。性愛と道徳が何度も繰り返し話題になり、ラスト2話での「学級裁判」に結実する。すべてに伏線があり、しかも気が利いている。物語はうねりにうねって、幸せなラストへと決着する。その見事さ。爽快さ。
連続ドラマとはかくあるべき、と感心する。反感を買う内容も少なくない。子どもに言わせるには刺激的な台詞も多い。でもさ、そのくらいの提案はあってもいいんじゃないの? みんなが見て考えることができるんだもの、こういうのって必要でしょう。「GLEE」のパクリとかやってる暇があったら、このドラマを何度も見て勉強すればよろし。ね。
前作は81年版をトレースしつつも、むりくり3D化とかしちゃったり、仕事でちょっとからんだりで、がっくりな遺恨がいろいろありました。でも、続編が作られるくらいはヒットしてたわけでね。同じ出演者を使って、VFXにたんまりお金をかけてあるのはいいんだけど、結局大したストーリーにはなっておらず、相変わらず共感できない人(神)たちばっかりなため、どうにも凡庸な映画になっていた。
そもそも前作のヒロイン・イオはあっさり退場、男勝りのアンドロメダ姫に乗り換える主人公ってどうよ。でも一人息子はいるわけで、こいつはなんとか育てなきゃならん…と。神の隠し子は育ちがよろしくないキレキャラでしかなかったのか。
VFXの手間はかかっているけど、クリーチャーは全般に物足りず、しかも大抵が殴る蹴るの肉弾戦だから、あまり面白くないです。
キッチュ祭り開催中。
「アルマゲドン」級のバカ大作でありながら、おもちゃ会社なりの抑制があり、意外にバランスがあったのである。とはいえ、チキンブリトーの話題がこんなに盛り込まれたシナリオって……バカだよね。
「レーダー作戦ゲーム」であることを意識させる設定の面白さ(というか、無理矢理だけど)に感心し、海軍魂が燃え上がる終盤に拍手し、先兵隊の宇宙人がこてんぱんにされるのをちょっと気の毒に思い…破壊力抜群のCG映像にこれまた興奮する。
まあなんというか、こういうブロックバスター的映画がないといけないんですよ。だって娯楽なんですから。
ポップコーンとコーラを持って仲間とワイワイ観に行く…それが映画の楽しみでもあるわけです。その絶好の機会を味あわないテはない。
でしょ?
3D字幕版で。
経済面での評判が目立ってしまい、先入観なしでは向き合えないのだが、結果的には「良くも悪くもない」凡庸な大作であった。
「火星のプリンセス」というクラシックは、子供時代の読者であった多くの映画製作者によって、様々なイメージに転化された。100年近くもの間…だ。提供された多くの映画でこれまで刷り込まれたため、今度はその“原型”でござる、と登場してももう新鮮味がなさすぎ。すべて想像の範囲のビジュアルになってしまい、特別ときめく物が何もなかった。それは不幸ではあるが、そもそも予想できるのであれば、企画としてやってはいけなかったのでは、と思ったり。
一昨年の連ドラとしてはかなり面白かった「SPEC ~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」。「ケイゾク」の変格的続編として、堤幸彦の“ネタ”入れ込みが弾けた傑作と受け止めた。
面白かった「ケイゾク」も劇場版でずっこけたのだが、本作も同じ道をたどるかと思いきや、直前に放映したスペシャル「SPEC~翔~」が、大変よろしい存在の前章になっていたため、ハードルはかなり下がっていた。
ただ、そうなると、じゃあ別にTVのスペシャルでもよかろうよ、という結論にはなってしまうのだが。
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