January 22, 2012

「デビルズ・ダブル」

フセインの息子の影武者…という荒唐無稽ではあるが、「実話」ということの恐怖。まさに「悪魔」としか言えないような所業を、R-18で容赦なく描くさまは、まさかのリー・タマホリでした。なんかストレスでもあるのか、暴力が爆発してます。

とはいえ、予想の範囲内の展開で、中盤以降の失速は残念だが、少なくともアホらしくて凶悪な数々のエピソードは、脳裏に焼き付いて離れない。

Devils01
↑二役は役者の見せどころ。

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↑本物。ラティフ・ヤヒア。

「宇宙人ポール」

わけあって豊洲で観たのだが…なんというか、もうビックリするくらい“こっち側”の映画だった。

そもそもサイモン&ニックの映画は、自分の好きな映画とのシンクロが多すぎて、客観的な評価ができにくくなっているとはいえ、この「Paul」は冒頭のコミコンで爆笑してから、そのままずっと笑い続けている、という凄まじい共感度であった。

しかも“泣き”だぜ。

とりあえず、米版BDを頼んでみましたw。

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↑まぁだんだん愛らしくなること。セス・ローゲン最高だな。

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↑俺も毎年サンディエゴではこんな感じです。

January 11, 2012

「シュレック フォーエバー」

廉価のブルーレイで。
とてつもない質感が目を見張る。リアル…って言っても架空の怪物ですからね、なんと言っていいのか、とにかく異常なまでの「生物感」ですわ。1作目が500万時間、今回は4600万時間のレンダリング…って死ぬまで計算し続けるってことですかねw

家族や友人に囲まれて幸せなはずのシュレックが、ふと昔を懐かしみ、魔法使いの計略にはまって過去を改ざんする契約を交わしてしまう。周囲がすっかり変わってしまったことに後悔した彼は、過去を取り戻すために奔走する。その冒険の中で、細かいギャグがたくさん出てくる…というパターン。お世辞にもよくできた、とは言い難いストーリーで、実に無難なファミリー映画。でも強烈にお金と時間がかけたクオリティには敬服しますね。今回は2D版ですが、3Dへの配慮もいろいろ考えた設計らしく、機会があれば観てもいいかも。観なくてもいいけど。

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↑まぁ、これはツボでしたかね。

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↑この人たちも見納め。さようなら。

「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX」

こういう祭りは熱くなって当然、観る側も“わかっている”わけだから、遠慮なく楽しめばいいわけで。

2011フォーゼ、2010オーズの2部構成に2009Wをゲストにし、しかも昭和ライダー7人盛り込んで、さらに特別扱いの女子高生ライダー(禁じての設定が面白い)まで登場する。
基本的にはアクションで話を突き通すので、スピードが途切れることはない。しかも格闘シーンには主題歌を流す“アイドル”っぷり。

興味のない人は見にこないわけで、見てくれる人に徹底的にサービスしましょう、という考えは正しいです。
多少いい加減なところも含めて。まさに東映らしい感じ。

この監督は外さないですね。

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↑「きゃー!はずかしー!」と、俺の前に座っていたお子さん(5歳くらい?)が叫んでいた。

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↑「パンツ」ネタで場内の子供たちは大爆笑。

Kamen01
↑こういうのでオッサンは簡単に燃えますよ。

「プリースト」

韓国産コミックをハリウッドで映画化。TOKYOPOPなんて名前が出てくるよ。

北斗の拳的ディストピアになった世界で、人類はヴァンパイアから隔離されて生活している。彼らを守ったのは「プリースト」という「超人僧兵」で、ヴァンパイアたちがいなくなったために、プリーストも暇になってしまう。
そんなある日、復活した超バンパイアが、ある少女を拉致する。それを救い出すために、引退同然の僧兵が立ち上がる。
そんな、どこかで聞いたようなお話。
それをどこかで見たようなビジュアルとアクションでわりと一気に見せる。その設定やら台詞回しは、マンガでしかないです。

この手は若干食傷気味なので、どうでもよかったりしますな。

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↑「ダヴィンチ」「レギオン」と、こんなんばっかだね、こいつ。

Puri02
↑姉さんもこんなんばっかです。

「聯合艦隊司令長官 山本五十六」

太平洋戦争を描いた邦画は、「必ず負ける」展開が決まっていて、登場人物の大半が死ぬので、話がつくりやすく、そして燃えやすい。

本作は、メディアと政治に振り回されていく名将の悲劇が、時に熱く、時に淡々と描かれていく。
その真面目な姿勢は悪くはないのだが、映画として弾けるところが少なく、失速してしまうのが残念無念。
CGや特撮のスケールも、「パールハーバー」を見てしまった後では、「この程度になってしまうか、やはり…」な見た目なので、これはさすがに勝負してはいけなかったかな。

役者が非力。特に若手。これはもったいない。

Yamamoto
↑他の戦争ものも見ようかな。

「モンスターズ 地球外生命体」

新作ゴジラの監督候補になったそうで。
怪獣映画というよりは、旧きよきモンスター映画に、モキュメンタリーやラブロマンスを盛り込んだ、頭のいい企画。ビジュアルなアイディアよりも、製作過程の積み上げ方が、実にエネルギッシュでパワフル。メイキングを見ればもっと感銘をうけるはず。

なかなか主人公たちに共感できないのが辛いんですが。

Monsters
↑自分で「絵」を描けば、お金がかからないってことです。

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↑プロの俳優。しかもつきあってる(た)。

「MAD探偵 7人の容疑者」

ジョニー・トーというよりも、「マッスルモンク」のコンビだよね? あの狂った映画を生み出した二人が、またもMADね映画を作った。

(ネタバレ)
だってさ、他人の人格が見える→それを描写する…って、まるで「アイデンティティー」やないですか。未解決の殺人事件を追う探偵さんが「キチガイ」ってのが、もうこれ以上ないくらいまったく共感できませんので、見ていて辛いはずなのですが、この異様な状況に夢中にさせられてしまいました。

久しぶりに刺激的な映画。

Mad
→この人、自分で耳を切りました。

「イップ・マン 序章」

WOWOWのオンエアで。
ようやく追いついた。

っていうか、「葉問」だけじゃダメじゃんね。

詠春拳の葉問先生が、仏山市で道場を開くが、日本軍による占領で状況は一変し、彼は国や家族、仲間の思いを背負って、悪い日本兵たちをやっつけるのであった。

シンプルだが志の高いストーリー、美しく成熟した技闘が、観ている者を間違いなく熱くする。
間違いの無い娯楽映画。

January 01, 2012

2011年ベスト「さすがに無駄な邦画を見なくなりまして、おかげで本数が減りました、の年でした」

2011年の振り返り。
たくさん観たような気がするんだけど、けっこう古かったり、見直しだったり、あと、テレビドラマが忙しかった。
そんな中、ベストで選んだのは、これまた近所のシネコンよりも、外に出向いたもののほうが多かった。
そろそろ“無駄な邦画”を選択しなくなってきたのだが、そうなると本当に本数が絞られるのね。

1)「恋の罪」
破廉恥で濃厚な傑作。ソノシオーンのブレイクは凄まじく、相次いだ2本とも圧倒的だった。今年は「ヒミズ」もあるんで、さらにドキドキだ。昔は全然ダメだったんだけどねぇ。
2)「ソーシャル・ネットワーク」
アスペルガーの天才をここまでえぐりこむ圧倒的な物語。フィンチャーの技巧も極まる。
3)「ステイ・フレンズ」
機内映画(吹き替え)で2回も観て、さらに借り物のDVDで字幕をフォロー。ベタなラブストーリーを否定するような設定なんだけど、最後は王道で締めくくる=ロマンティックなおとぎ話、ってのが愛らしくてたまらん。
4)「イップ・マン」(2本で)
正しい娯楽映画とは何かを教えてくれた。
5)「ブルーバレンタイン」
結婚している者にはわかる痛み。でも痛すぎる。
6)「マネーボール」
管理職にはわかる痛み。脚本の素晴らしさ。
7)「メガマインド」
未公開アニメの傑作。公開しないし、PKGも発売しないなんて、もったいない。
8)「50/50」
パターンを裏切り、さわやかに締める。これがアメリカ映画の凄さ。
9)「スーパー!」
「キック・アス」「ディフェンドー」「グリーン・ホーネット」本作と、同じような話なのに、それぞれ異なる印象なのが凄い。中でも本作の「痛み」は出色。
10)「冷たい熱帯魚」
でんでんに感服。神楽坂のカンパイに完敗。そして乾杯。
11)「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」
滑り込み。どうしても上記10本をはずせなかったので、次点扱い。トムクルのプロデュースが才能。

以下も面白かったけど、順番は適当。
「ウソから始まる恋と仕事の成功術」(未公開BS)
不条理傑作コメディ。意外な方向に進むのがステキ。
「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」
文句のつけようがない、コミック映画。
「ブラック・スワン」
異常心理スリラーにして、ブラックコメディ。
「ザ・ファイター」
憎めない兄貴の言動に泣く。
「モールス」
オリジナルも好きだけど、こちらの哀しみも素晴らしい。
「塔の上のラプンツェル」
王道であることの正しさ。
「ランゴ」
もう実写はいらないのではないか、とさえ思わせるクオリティ。
「人生万歳!」
賛否はあれど、この爺の屁理屈には頭が上がらない。
「トゥルー・グリット」
正しすぎてもったいない。
「アダルトボーイズ青春白書」(未公開BS)
豪華コメディ俳優共演の傑作。ひたすら笑えます。
「エンジェル・ウォーズ」(エクステンデッド・バージョン)
誰が何と言おうと。
「ピラニア3D」(字幕版)
3Dの進化か、退化か。
「ミッション:8ミニッツ」
SFという幸せ。
「ハングオーバー!!史上最悪の二日酔い、国境を越える」
好きでしょ?
「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」(字幕版)
盛り込まれた物の量と質が半端ない。
「猿の惑星:創世記」
この発想を実行するのが、ハリウッドの厚み。
「ワイルド・スピード MEGA MAX」
話はともかく、アホっぽい部活っぷりがナイス。
「ヒアアフター」
津波がどうこうではなく、単純に映画として面白かったし。
「英国王のスピーチ」
これも単純によくできていた。だから何?ではなりますが。

さらに、BSやレンタルで観たもので…
「息もできない」
こんな傑作をほっておいてはいけない。
「フローズン・リバー」
底辺事情のリアルが痛すぎ。
「JUST GO WITH IT」→ウソツキは結婚のはじまり
アダム・サンドラー&ジェニファー・アニストンという豪華セット。
「旅するジーンズと16歳の夏 トラベリング・パンツ」
構成が冴えまくる傑作青春映画。

逆にダメだったのは…
「ステキな金縛り」
こんなにひどい脚本はめったにない。
「glee/グリー ザ・コンサート 3Dムービー」
構成が失敗。
「somewhere」
共感も成長もない主人公の映画なんて。
「ワイルド7」
恥ずかしいエンドロールに辟易。
「プリンセス・トヨトミ」
これも構成がヘンテコ。
「ツーリスト」
なかなか机上にあがらないくらいひどい。

テレビドラマもたくさん観たよ。
「glee」
ファーストシーズン。俺の好きなモノが全部入ってる。
「ウォーキング・デッド」
これも好きなモノ満載。ただ、悲壮なので繰り返せない。
「ER」
実は最終回だったりする。15年のご苦労様(俺に)。
「ギャラクティカ」
スピンオフも含め完食。素晴らしかったね。

東宝の好企画「午前十時の映画祭」で、「ブラック・サンデー」がフィルム上映されたのがすばらしくよかった。これは一生ものの経験。劇場の対応に限界があって、今後はもうやらないって方針変更がたまらなく悲しいよ。東宝がやんないなら、よそがやれって。

December 28, 2011

「ザ・ケープ 漆黒のヒーロー」

WOWOW放送のヒーローアクションドラマ。「ER」の最後のほうに出てきた先生が、主人公を演じる。

犯罪王に牛耳られた街で、濡れ衣を着せられた刑事が、その汚名をはらすべく、サーカス団に弟子入り(ここが笑いどころか)して、不思議なマントを使って敵を倒す。

サイモン・ウエストやデラン・サラフィアンという、80~90年代にB級アクションを作ってた輩を引っ張り出しているのはツボだけど、いかんせん、面白くないんだよね。笑わせるには、認知度と余裕が足りなさすぎ。シリアスにするには、設定がばかばかしすぎ。

Cape
↑本国は打ち切り。まぁ、需要はなかった模様。

※吹替えの山ちゃんは、よかったです。明解なキャラクターを表現してて。

December 27, 2011

「ワイルド7」

なんで今? 誰の企画? 何がしたいの? この仕上がりでいいの?

盟友が参加している仕事なので、あまり軽口は叩きたくないんだけれど…
「こんなもん誰が喜ぶ?」
という映画でした。

もう、あのエンドロールのおかげで、すべてが台無し。この会社は、一からやり直していただきたい。

盟友が手掛けたVFXは、「物凄いことをやってる」んだけど、あぁ、なんとももったいない。

Wild700
↑かっこつけてるけど、この後の「デートシーン」が史上最悪。

December 25, 2011

「リアル・スティール」

うーむ。
わかりやすいお話、わかりやすい感動。これほどまでに予想通りに展開する映画も珍しいが……まぁ小中学生が初めて出会う「洋画」としては、文句なしの大作ではあろう。

VFXも見事で、いろんな意味で“リアル”ではあった。

でもそれだけかな。
あまりに、ステレオタイプ。ディズニー的なファミリー映画ではあった。

Real
↑ストイックな感じのアトム君。

Realsteel2movie
↑これはいいシーンです。でも、アトム君はまねしているだけなんだけどね。

December 21, 2011

「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」

“新人”ブラッド・バード万歳!と喝采を浴びさせたくなるような、ちょっと驚きの傑作。
チーム「007」の大活劇を、ひたすら「絵」で見せる快感、そして全編に散りばめられるユーモアセンス、これらが華やかに爆発する、まさに「お正月映画」である。
プロデューサー、トム・クルーズの監督セレクトは、なんてすばらしいのだろう、と今回も感心するしかなかったわけで。

今回の爆笑ポイントが、「リーダーの悩み」。トラブルが発生したときに、部下であるチーム員が「俺の仕事じゃないし」と目をそむけてしまうので、やむなくリーダーが自ら実践する…という、いまどきのマネジメントが入ってたりします。しかも部下はみんな自分勝手だしね。

そう、宣伝されない最大のミソは、本作が「ミッション:インポッシブル」だということ。これはまさにファンサービス。そのアイディアだけで泣けてくる。

Mi400
↑下に落ちたガラスとかは、特にフォローなしですが。

※クライマックスの「駐車場」アクションは秀逸。

December 20, 2011

「ウォーキング・デッド」

1stシーズンをhuluで。
原作は未読ですが、ダラボンらしい悲壮感と、追いつめ方が、テレビドラマとしてはもうはみ出しまくり。無名のキャストも素晴らしい臨場感である。たまに知ってる顔(マイケル・ルーカー)が出てきてもあんな役だったりしてもう!サービス満点とはこのことである。

ただ、いかんせん、“ゾンビ物”はかなり手あかがついてしまっているので、特に「アイ・アム・ア・ヒーロー」(大好き)あたりの存在が、本作としては痒い感じではあります。

Walk00
Walk01
↑まぁ、やったもん勝ちですし。全然悪いことじゃないですよ。

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