「風のガーデン」
年末年始にぶっ続けで全話を。
死を目前にした中年医師の、罪滅ぼしの物語。
「優しい時間」にも似た父子和解の物語のようだし、それを末期癌で描くだなんて、倉本聰もだいぶ老けたなと思いきや、家族の再生という普遍的な話を、富良野の自然と俳優の芝居のアンサンブルで「テレビドラマ」としては最高峰のクオリティに到達した。
観ていて何度か号泣したのだが、中でも未だに引きずるのが岳君の「父をよろしくお願いします!」の不意打ち。
あと、9話目。貞三と貞美の再会と謝罪のシーンだ。中井貴一の芝居がおろおろ崩れていってしまうのを、緒形拳が優しく暖かく受けとめるので、中井貴一の涙がますます止まらなくなる、という最高の見せ場がある。ここでの緒形拳は、自らの死期を知っているのかわからないが、背すじがぞっとするほどの包容力である。
ただ、最終回の構成は不満が残る。あそこで平原は歌わないといけなかったのですか? この辺は少々流してしまった感じ。
ラスト、エゾエンゴサクのシーンだけでよかろうて。皆そのくらいの想像力はありますから。
倉本聰はこれで最後の連ドラだと聞く。今月から始まる山田太一も最後だという。
そんなんでいいんですかね? よくないんじゃないんですかね?
民放がダメなら、NHKが血を流しながらもやらなきゃならんと思いますが。
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