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November 28, 2010

「ゴースト もういちど抱きしめたい」

平井堅の「Unchained Melody」が流れたときにのけぞった方は、俺の仲間です。
ネタバレます。

もちろん観る気なかったんですが、あまりの評判にこれはチェックが必要かなと思いつつ。たまさかフリーパスの期限前だったので、ままよと飛び込んでみたら…聞きしにまさるトンデモ映画でした。

ここには日本映画界が抱える多種多様な問題がすべて詰め込まれているので、いまの興行システムとクオリティを憂う人は一見の価値があります。

二十年前に日本でもヒットした「ゴースト ニューヨークの幻」をアジア圏でリメイクしよう…はきっかけとしてわかりますが、そこからキャスティング、男女逆転の設定変更、犯人探しのストーリーはそのままと進めていくと、だんだんおかしなことになっていくのだ。

そんな状況から誰も工夫をしないから、最後に「悪者の女が主人公の男を追いつめる」という凄まじいシーンができてしまう。ひ弱な(当時はそういうイメージ)デミ・ムーアが襲われてるのに、マッチョなパトリック・スウェイジが手を出せない、というのがオリジナルのサスペンスなはずだったのに、陶芸をやってるおかげ(?)で腕の筋肉がモリモリして、松嶋より背が高い(かなり背が高い)ソン・スンホンが恐怖に戦いて逃げ回る弱虫なんて笑いどころが生まれる。

はいだしょうこのスプーなみに物凄い「ムーミン」とか、社長が死んでから数日経っても経理が動いていない会社とか、もう突っ込みどころがいたるところにあるわけだ。

問題はこの映画の出来の悪さというより、このような状況を作ってしまいながらも、売るためのお化粧をせざるを得ないシステムや、問題を報じられないメディアの非力、そしてこういう映画しか与えられない観客の不幸がからみあってることだ。

ハリウッドが偉いとは言わないが、もっと考えてやってると思うよ。少なくともメガホンはテレビの人でないだろうて。

樹木希林のウーピー・ゴールドバーグがある意味凄いんですが、これも映画を救うファクターにはなっていないでしょう。

ブルース・ジョエル・ルービンが「原作」のクレジット。この人は「ブレインストーム」の頃から、ずーっと「死」にまつわる話ばかり書いてるんだよね。死んだらどうなるとか、残される家族に向けて…とか。

観ていて「愛・旅立ち」を思い出した。

Ghost01Ghost02
↑Oh, my love, my darling……

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