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January 20, 2011

「ソーシャル・ネットワーク」

そもそもこの映画はちゃんと「事実を元にした脚色」と断っているわけだから、フィクションとして観ないと。

The_social_network_movie_poster

冒頭、主人公が彼女と会話するシーンで、彼が極端なまでに典型的なアスペルガーとして描かれていることがわかるでしょ。
それが理解できてないと、「彼を唯一理解する親友を切り捨ててしまう」「発注者の兄弟をバカにして、自分の作ったものにしてしまう」「後から現れた口八丁のIT屋にだまされてしまう」「相手が受け取らないビールを2度も投げる」ことの哀しさが、表面上は「奇人」にしか見えない。
それを「世界中の人々をつなぐコミュニティを作ろうとしたのに、自分は孤独になってしまった億万長者の悲劇」とこの映画を「市民ケーン」のごとく説明すると、「じゃあなぜ無二の親友を裏切った直後なのに、元カノのエントリーのほうが心配」なのかがわかんないんじゃないですかね。

途中、元カノを偶然見つけた主人公が、「あっちで話そう」と誘い出すが、「(いっしょにいる)お友達に失礼だから行かない」と断るのが秀逸。アスペルガーの人には「断る理由」をきちんと説明する必要があり、彼女が「お友達に失礼」と言ったことで、彼が納得して退席するのだ。この脚本のアスペへの理解度が見事。

それにしても異常な台詞量、スピード、時間軸をずらした構成。
フィンチャーの演出も凄いが、アーロン・ソーキンの仕事にも感動である。さらに、誇張極まりないのに自然にしか見えない役者、双子の合成、映像に染み込む音楽と、才能のある人たちが集まると、どんなイヤな話でも傑作になるのである。
言葉を失うくらい酔いました。

Thesocialnetworkmovieposter
↑主人公のモデルとなった人物が「創作だ」とコメントしたのは当然。だって「事実です」と言ったら自分がアスペだと認めることになるもんね。

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