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February 21, 2011

「ウォール・ストリート」

つい先日、俺にとっての“ゴードン・ゲッコー”的存在のおっさんが急逝した。金融マンではなかったが、「欲こそすべて」を体現した人物で、その世界で勝ち取れる富を最大限引き出した。インサイダーで逮捕ってほどではないものの、あることを機に業界を追われ、晩年は「もう一度返り咲く」ことに固執していた。昨年、俺のところにも依頼が舞い込み、「なんとかならんか」という話を持ち込んできた。情はなくもないんだけど、手助けすれば必ず誰かに迷惑がかかるのは歴然だったので断った。おっさんの娘と婚約していたわけでもないしね。で、次に消息を知ったのが、訃報だったというわけで。
あの時、「交渉のテーブルにあげてやるから」と金をだまし取ることもできたかも知れないが…もしそんなことしてたら、俺も最低の人間になってた。

そんなわけで、色々重ね合わせてしまう本作なんですが、リーマンショックの金融崩壊にぴったりマッチした、なかなか頭のいい企画であった。バブルのカリスマゴードンが、出所してみたら世界が一変しており、カンバックのタイミングがまさか身内から舞い込むとは…というお話。

あ、前作の予習は必須です。直前に観ると楽しいポイントがいっぱいある。

時代はすっかり変わってしまっても、人の欲を描く物語は普遍的で、キャラクターを配置すれば後は勝手に転がるってものだ。今回の主人公シャイア・ラブーフは、前回のチャーリー・シーンとは違い、「復讐と成り上がりとちょっぴり正義」な人物で、しかも愛する人を思う心が強いため、観客の共感を呼びこむ。
そこにからむゴードンの「悪」は、さすがの“カリスマ”なのだが、今度の敵は別のところにいるため、なんともしまりのないハッピーエンドになってしまう。

でも、幸せの形が見えないこの世界で、最後にすがるのはやはり家族ということなのだね。なんか丸くなったオリバー・ストーンなんだけど、実はそんなに悪い印象ではない。

Wall_street_money_never_sleeps_ver2
↑本国のポスター。かっちょいいね。

Wallstreet2
↑一番悪い奴は誰?

ジョッシュ・ブローリン、イーライ・ウォラック、フランク・ランジェラ、スーザン・サランドンと豪華な布陣。でもいちばんよかったのは、カメオで出てきたアイツだよね。

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