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November 2019

November 11, 2019

「决战中途岛」=「Midway」を中国の劇場で観る日本人。



RealD社のLUXEフォーマットで。2D英語音声中文字幕。

「决战中途岛」ことMidwayである。118日公開の中米合作で、監督がなんとローランド・エメリッヒだ。その昔、チャールトン・ヘストン主演、センサラウンド方式の1976年同名映画はよく覚えてますw

まさかこんな時期にこの史実で大作をやるとはびっくりですわ。

まず、特筆すべきはハリウッドメジャースタジオが参加していないということ。頭のロールではわかるのは基本的にはチャイナマネーだってことである。

開巻早々真珠湾攻撃からドゥーリトル日本本土空襲、そしてミッドウェイ海戦と話が進むのだが途中で普段あまり気にしていない自分の出自を考えさせられてしまった。

中国の映画館で、たった一人、日本人が悪者(敵)と扱われる映画を観ているアウェイ感だ。こりゃさすがに怖かったですよ。マイケル・ベイ「パールハーバー」ほどではないが、ドキッとするような描写が時々あったしね。「陛下、防空壕へ!」とか、中国大陸に於ける日本軍の所業とか。「おれ、関係ないんです」と弁解したくなるような、居心地の悪い状況におかれました。ナチスやロシアンマフィアとか南米麻薬カルテルとかその国の人だっていうだけで、劇中の敵にされる立場って、自分がなってみて初めてわかりました。

うかつにこういうことは扱ってはいけないのだ、とあらためて思ったりも。

また、中米合作でこういう表現をするってのは、日本という国への配慮はあまり考えられてなく、すなわち興行マーケットとしても無視されてるってことです。公開も決まってないみたいだし。令和天皇即位のタイミングで新作戦争映画「Midway」はないだろなぁ(※)。

大味な大作・エメリッヒ映画としての見せ場はさすがに気合が入っており、特に繰り返される軍艦対戦闘機は手に汗握る。米軍所有兵器が必ずしも最強ではなく、装備はけっこうポンコツ、というあたりも面白かった。

ただ、画面の色味なのか、デジタル合成が強くて空母上の撮影とかすっげー嘘っぽい。

このままで日本公開できるのかな?

とか、こんな風な目線で映画を見てしまうのは悲しいよね。スピルバーグの「1941」をヘラヘラみていた日々が懐かしい。

※北米は「ドクター・スリープ」を負かして1位だってさ。

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November 01, 2019

「终结者:黑暗命运」=「Terminator: Dark Fate」=「ターミネーター ニュー・フェイト」は同じ話をひたすら繰り返す無限世界。

中米同時公開で、11月1日日付が変わった深夜0時に上映開始ってことは、時差もあるし世界最速じゃーん…なんてね。
そんなに気になりますかの「终结者:黑暗命运」。Dark Fateがなぜニュー・フェイトと付けられるのかよくわからないまま、娄山关路の劇場に駆けつけるも、なんと時間になっても映画が始まらなくて、機材の再起動をかけてる。日本だとこんな場合、係員が平身低頭謝るもんだが、ここ中国での対応はちょっと違う。「ごめーん、不具合だからちょっと待ってて」の説明。それでも起動失敗すると、今度はお詫びとして観客全員にペットボトルの水を配る。それも淀みなくちゃっちゃっと。で、再起動3回目で解決しないと、「階を移して別のスクリーンでやるからそのまま移動して」とご案内。深夜で他が空いていたからなんだろうけど、苦笑いしながらも全員移動し、着席したところですぐに本編始まりました。遅れることわずか10分。現場での即時判断があるんだな。羨ましい。
そういえば昔TOHOシネマで「アビエイター」を観た時、フィルムに傷がついてて、数分間画面の半分がジャギジャギで見えないことがあ...った。お客さん誰も文句言わないので、僕が外に出て係員(もちろんバイトさん)に「全然ダメだよ」と声をかけたら、終映後に出口で次回使える招待券くれた。文句なし。他社チェーンの機材トラブルで上映できなかったときは、返金処理だったんだけど、僕のチケットはクレジットカードで買ってたので、その場ではなく、引き落としキャンセル扱いだったw。金返したから…じゃないんだけどね。

んで、始まりました「ターミネーター2」の28年ぶり“正当な続編”…がウリな「ニュー・フェイト」。テレビシリーズ「サラ・コナー・クロニクル」も「2」の後日譚だったはずなのに、その辺はもうどうでもよいのよね。
ヒットシリーズとして続編を重ねるSF大作だと、おなじみ「ターミネーター」と「エイリアン」が双璧だ。どちらも愛すべき底抜け脱線な存在感ですな。
「エイリアン」は怪物との鬼ごっこだったのが、いつしか生命の起源まで遡るトンデモ展開になった。一方の「ターミネーター」は、人類とAIの戦いをタイムパラドクスのパラレル展開で何度も何度もリセットする、基本的には同じ話の繰り返し。だから、ニュー・フェイトも「今回はこのパターンかよ」のパロディ仕立てにも見える。

スカイダンスに続きテンセントピクチャーズのロゴが出てくるので、「あ、そういうことか」と。バジェット1.85億ドルってw。そうでもなきゃ、キャメロンにティム・ミラー、リンダ・ハミルトンにシュワルツェネッガーまで引っ張り出せないよなあ。
キャメロン65歳、リンダ63歳、シュワ72歳。立派なシニアコンテンツですね。我々くらいのおっさんを劇場に向かわせるにはこのくらい揃えないといかん、ということか。
若い人たちの琴線に触れるのかはまだわかりませんが、凄まじい物量のアクションとVFXは圧倒だ。
新顔のマッケンジー・デイヴィスは未来から来た強化人間。エミリー・ブランドを縦に1.2倍引き伸ばしたような顔立ちだが、この人「タリー」だったんだね。わかりませんでした。もう一人ナタリア・レジェンズちゃんはメキシコ系か。こいつらにばあちゃんを加えてのアマゾネス軍団が、新たなREV-9なる最強ターミネーターと激闘する。T800は脇でお手伝いです。

とにもかくにもネタバレ禁止ぽい冒頭のアレがあまりにショッキングなので、あとはどうでもよくなっちゃう。ジム、あんたはこれがやりたかっただけなのか?w

デジタルによるアンチエイジングとか、ゾンビの如く死者を蘇らせるんだから、今や映画はなんでもできるってもんだ。あとはモラルとお金だけですね。やりすぎはいけないと思うけど。

メキシコ国境を舞台に世相を反映するよなとこもあったが、そんなに深くはないです。

あと、一瞬ですが、カットされたと思しき編集があります。REV-9の登場シーンで全裸周りが削除です。これは中国ならではの考え。

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