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December 2019

December 30, 2019

「叶问4:完结篇」=「IP MAN 4」に映し出される中米の壁。


「葉問4」ですよ!
4K ATMOS、中国語音声、中文と英語字幕にて。

ドニー先生は56歳なんで「いつも通り」はないだろう、と思ってたら、完結するべき最終エピソードとしてきっちり作られていた。まぁ実在人物の話だから、きっちりするわな。

弟子のブルース・リーに招かれ渡米した先生は、そこで中国移民の複雑な立ち位置に直面する。迎合はすれど理解を求めない中国人社会とは別の動きをするリー。彼が米国内で中国人以外に「カンフー」を教示しようとしたためいろいろな影響がでてきていて…最終的に葉問先生がけつを拭くという話。

でね…これがさ、涙が止まらなかったんですよ。
もちろんベタベタな物語にもそうですが、先生のタフな意思ある闘いが、理不尽な人種差別にうちかつ瞬間に、感動しない者はいないだろうって。

ただ、うがった見方をすれば、現代の中米関係のスタンスや、「奴らにひざまづいてはいけない!」などのストレートなメッセージは、いろいろ裏読みできちゃうところもあります。

観客向けおもてなしとしては、チャン・クォックウワン扮するブルース・リーの喧嘩シーンか。モノマネも含めあんなことやこんなことをしてくれる。愛の込め方がタランティーノとは違った。
また、ラスボスはスコット・アドキンズですよ。これまで、池内博之、サモハン、マイク・タイソンと戦ってきた先生にとって、最高の敵となりました。しかもレイシストの海兵隊員て!

あー面白かった。言語も簡単でわかりやすかったしw。

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「星球大战9:天行者崛起」=「Star Wars: The Rise of Skywalker」=「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」に於けるメンタルヘルス。

日本で公開日深夜に2D字幕版を観た後、上海で3DLUXE版を。そして日本で2D吹替版を観ておしまい。IMAXも行こうと思ったんだけどさ。もう気持ちが追い付かなかった。

新三部作は受け入れられなかったのだ。僕には。

「ジョージ・ルーカスは認めなかった」というこぼれ話もよくなかった。

簡単な解決方法はあったと思うんだけどね。

例えば個人の「キャラクター原案」なんてお粗末なクレジットではなく、「ルーカスの原案を基にした」とか、「ルーカスにはたくさんのアイディアをもらった」とか。「彼が書いた1枚のメモを元にしたんだ」とか、そんな説明があれば世界中にいる反乱分子は納得したんじゃないだろうか。

散らかったプロジェクトをたたみました。オヤジ接待もちゃんとやりました。ラストは泣かせます。

そんなもの期待していなかったでしょう。

SWはジョージ・ルーカスという個人が創作したSF活劇は、少年の夢がつまったおもちゃ箱だったはずだ。いつからこんなにややこしいことになってしまったのか?

プリクエルだって退屈な話だったかもしれないが、CGの物量や挑戦、そしてファン向けのサービスに満ちていたのね。

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December 07, 2019

「勇敢者游戏2:再战巅峰 」=「Jumanji: The Next Level」=「ジュマンジ/ネクスト・レベル」で感じる多様性課題。混ぜねば危険。

前作「ウェルカム・トゥ・ジャングル」の米国公開が2017年12月。日本公開が18年4月。ずいぶん早い登場である。そのぶん、なんか練られてない感じがありありの、一本調子なお話になった。

中国は1週間早い公開。もっと早い地域もありますが、SWやマーベルとは違い、早く観たからって別に…ねえw。

「~ジャングル」は「ジュマンジ」(そういえば監督はジョー・ジョンストンだったよな)の続編に位置し、「ネクストレベル」もその続き、ということはもうかれこれ四半世紀やってるってことになる。ご苦労様です。

基本的にやってることはワンパターンなので、あとはキャラクターとゲーム設定の組み合わせで押してくるだけだ。キャラクターで言えば、今回のフレッシュはオークワフィナ。もうすっかり売れっ子である。彼女を筆頭に、オールドキャストとしてダニー・デヴィート、ダニー・グローヴァ―が参戦する。オークワフィナが中国+韓国系、ロック様はサモア+アフリカ系、カレン・ギランは英国系、ダニー・デヴィートはイタリア系だ。他にもユダヤ系、アフリカ系老若男女取り混ぜる。金髪ボイン美女なんて、出そうものならたたかれる。混ぜるな危険、ではなくて混ぜねば危険、だ。
最近の娯楽映画では、いろいろ配置しないといけないから大変だよね。

もう一点。これ、監督が2作ともジェイク・カスダンなんですね。世代的にどうしても比較してしまうジェイソン・ライトマンとそれぞれ二世さんなんですが、ジェイソンが父親を追い抜いて鋭い映画作家になっていく一方、ジェイクくんは変化球コメディで外し続けて、ようやく金脈を掘り当てたのがジュマンジ。しかしまぁ、騒々しいだけで特別よいところがあるわけでもないのが残念だ。しかも今回、苦手だなぁと感じたのが、劇中に出てくるトラップだ。踏み間違えると左右から毒矢が飛んでくる石畳とか、吊り橋上で追っ手を振り切るために取る手段とか…ジェイクのオヤジの関わった大ヒットアドベンチャーから、照れもせず頂戴してるのね。こりゃ恥ずかしいw。まして吊り橋はオヤジの書いてるエピソードじゃないし。パロディにするならまだしも、わりとそのまんまなのは頭悪いです。
GOTのかぶせ方もけっこうかっこ悪いぞ。上海ではすべってました。

それにしてもビデオゲームとなった「ジュマンジ」…私のような業種が言うのもなんですが、くそげーだよね。一応設定では「壊れちゃってる」ことにはなってるようですがw。
物語をゲームあるあるだけで組み合わせるのは、もう無理があるのではないかしら。しかしながら、最も恐ろしいのは……この設定はいくらでも続きを作ることができる…ことだ。

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December 02, 2019

「霹雳娇娃」=「Charlie's Angels」=「チャーリーズ・エンジェル」はセクシーだったか?

リブートの「チャーリーズ・エンジェル」は来年2月日本公開ですって。
Metoo問題以降、現代の女斗美は、理屈をもっていないとなかなかいじりにくいのである。「フルスロットル」から16年も経つと、三十路女優がパンツ姿でおしりを振る、なんてえのはなかなかやりにくいわけで。セクシーも理由が必要で、とことん男をダメに扱わないとアクションも成立しない。しかも監督にエリザベス・バンクス。「ピッチ・パーフェクト2」でもやってますが、女性目線の「ガールパワー」ベースなら、そんなにたたかれるわけではない、と思ったか。お色気探偵テレビドラマをこの時代にやるなんて、そのくらいの配慮がないと作れないのね。だから、妙に気を使った感じになってる。そういう時代背景は面白いな、と。嫌な予感したな、と思ったら案の定完美世界出資案件でした。続編企画が資料のやあの中に埋もれていた感じね。

英語音声中文字幕で。
何の期待も知識もなく観たので、前半の「これじゃない感」と「どうしてこんなことに」にやきもきしていた。後半、このノリに慣れてくると、いつまでもこのテンポでずっと観ていたい、奇妙な快感に見舞われる。
その理由がいくつか。まずは、クリステン・スチュワート(29)、ナオミ=ジャスミン=スコット(26)、エラ・バリンスカ(23)のアクション慣れしていない危なっかしさ、だ。毎年更新される仮面ライダー新人俳優が、放送開始時からだんだんアクションや芝居ができるようになっていく…そんな育ての喜びがこの映画にはあったね。まぁ2時間ほどで成長してしまうのが可笑しい。加えてリブートというか、「昔からずっと続いているチャーリーの世界」のスケールが可笑しい。ボズレーはコードネームなので、任命されたら今日からみんなボズレー、という設定。しかも歴代ボズレーはエンジェル先輩諸氏とのお仕事も当然やってて…とか、この楽屋落ちは誰が喜ぶんだろう、なネタ合わせである。
ワイヤーで超人的なアクションを極め、重力の存在しなかった格闘空間だったMcG版に比べると、アクションは007くらいのリアリティに高めているし、ナオミ・スコットのカマトトぶりに目をつぶれば、クリステンの過剰なお色気、新人エラのパーフェクトボディと、見どころはけっこうある。エンドロールあたりのサービスはなかなかお上手。
それにつけても、映画の中の究極兵器として、核より搭乗頻度が高くなった「EMP」が今回も大活躍。核を使うとあとでたたかれるので、指向性のある小型のEMPは喜ばれるみたいです。

はしゃぐエリザベス・バンクスは45歳。ナイトの称号もあるパトリック・スチュワートは79歳。なにやってんだよ、じいじ。

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「利刃出鞘」=「Knives Out」=「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」の豪華キャストったら!

「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」って邦題なんだってさ。脚本監督は「最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン。この人、「LOOPER」からのSW8だったので、SF畑の人かと思ってたら、サンダンスでの出世作はゴリゴリのミステリだったんだね。残念ながら未見なので、取り寄せてます。
オリジナル脚本による英国クリスティ風ミステリ。富豪のミステリ作家がナイフで誕生パーティの夜に喉を切り裂かれて死亡。警察は自殺とみなしていたが、そこへ現れた私立探偵が捜査を進めると、パーティに出席していた親族すべてに容疑があることが判明、遺産の行方も含め事件の確率が高まっていく…というだけでワクワクしちゃうよね。
しかもキャストがダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス(みんな大好きジョイちゃん)、これに大ベテランジェイミー・リー・カーティス、ドン・ジョンソン、クリストファー・プラマー、中堅実力派トニ・コレット、マイケル・シャノン。ITの坊やもいる。これはなかなか豪華絢爛。昔で言う「オリエント急行」や「ナイル」なノリである。中身は長編1冊の映画化みたいな感じで、今ならテレビでもやれてしまいそうなスケールでしたが、さすがにこのキャストをそろえるとなるとメジャーな映画座組じゃないといけませんな。
とりわけクレイグが怪しい探偵さんになりきり、ほどよく笑いを織り交ぜてくれるのと、ジョイちゃんの嘔吐とかがすこぶる可愛い。おかげで英語音声中文字幕という言語ハードル(ちょっと捜査と医療用語が厳しいw)もある程度乗り越えられました。

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