映画・テレビ

May 22, 2017

「スプリット」のシャマラン味。

多重人格者による女子高生監禁という「クリミナルマインド」風…すなわち鮮度のないお話を、シャマランはもう少し巧みに、あざとく仕掛けを入れてきた。

その仕掛けはお楽しみシャマラン風味なので、長年つき合ってるこちらとしては、「あぁやっぱり」となってうれしいです。

さらに最後に仕込まれたアレには、驚くというか呆れるというか。「お前もか」という感触ですが、規模が大きくなさそうなので、可愛らしいわな。唐突ではありますが。

サイコは好きな癖に「閉鎖空間からの脱出ものはイライラするから」観ないと決めた家人からあらすじを教えろ、と言われたので、設定・展開・オチを教えたら「そりゃひどい映画だな」と言ってました。シャマラン映画はだいたいそうなんだけどね。
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「オフロでGO!!!!!タイムマシンはジェット式2 」

「1」も大して印象ないのに「2」って…。

これだけ下品なタイムトラベルものも珍しかろう。
前作をネタにしながら、脱線しまくる3人の登場人物が、もっとひどい状況に巻き込まれる。
言い訳のようだが、たまにこういうガス抜きは必要で。
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「マンチェスター・バイ・ザ・シー」に泣かされる。

映画の持つ力にあらためて泣かされた。この脚本、並大抵のレベルじゃないですよ。

(ネタバレ)
傷ついた人に「がんばれ」と励ます映画は多々あれど、それってやはり絵空事じゃないですか。「元気が出ますもらいます」なんてのをわざわざ見たくない人だっているわけです。
「そんなにがんばって立ち直れなくてもいいんだよ」なんて簡単に流せないメッセージを、この映画はそっと静かに染み込ませてくる。その感情があくまで自然に作り出せているのがすごいんです。

特に後半の“一見ハッピーになりそう”からの着地が、しびれます。

ミシェル・ウィリアムズやグレッチェン・モルが画面に映ると、「あぁ、早く帰ってくれ」と祈る映画も珍しい。
ケイシー・アフレック。ほめてもらってよかったね。甥っ子パトリックもよかったね。
撮影は「マーサあるいはマーシー・メイ」のJody Lee Lipes。寒々しい空気が似ているね。

いまのところ今年のベスト。
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「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」

だっせぇ邦題ね。

2D字幕、IMAX3字幕と、まだ2回しか観られてないです。

「キャラが立つ」ことの強さをとことん思い知る映画。

普段冗談ばっかり言い合って、喧嘩してる(じゃれあってる)けれど、いざとなると命をかけて戦うのです。ここまで「仲間」を強調されると、もうこりゃジャンプマンガじゃろ。友情努力勝利の法則。笑いどころ、泣きどころ満載で、細かい脇キャラまで、まんべんなくなんかの役割がある。キュンキュンするマスコット(ちびグルート)もちゃんといる。

弱点があるとすれば、前作を観ていないとノレないことか。自身に満ち溢れたこのブロックバスター大作は、「そんなのお約束だろ。観てからこいよ」と突っぱねてくる。

しかもさらに「続く」わけで。まさかのミッシェル・ヨー姉さんまで登場とは。

IMAX3D版は通常のスコープ・サイズで始まり、見せ場になると縦にワイドとなる、そのド迫力に心から酔います。
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「メッセージ」

あの短編小説からこんな脚本が出来上がるのか!
ちょっと想像以上に膨らんでいたので、ビックリするし頭が下がる。

見栄をはらずに言うと、あの小説を読んで「よかった!」なんて感じるほどの理解度と余裕はなかったですね。そこからこの映画が生み出せることに、

真摯で美しく、スリリングな“SF”。
よくぞこの企画を通し、大金集めて仕上げたよね。観終わった印象としてはゼメキスの「コンタクト」に似ているかも。あの“研究者の思い込み”がシンクロしてました。

邦題も悪くない。「ARRIVAL」だとどうしても侵略宇宙人に思えてしまうものね。

今回もキーとなるのは中国。米国はどれだけこの国を怖がっているんでしょうか。

それにしても、公開遅過ぎ。北米公開から半年は待たせ過ぎだろう。あ、東京国際映画祭でやってたんだっけね。
もうBD出てるし。
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December 04, 2016

「灼熱の魂」

やっと名前を言えるようになってきた(!)、ドゥニ・ヴィルヌーヴの未見作。

見逃していたことを後悔してます。劇場で観ていたら、きっとぶるぶる震えて、息を飲んでいたであろう。
なんたる恐ろしいドラマ。濃厚で深く、徹底的に面白い。
戯曲がベースになっているということですが、この映像化は素晴らしいものになっている。

レバノン内戦と思しき歴史背景は明快に描かれないが、運命を翻弄される女性が生き抜く姿に胸が熱くなる。絶対にネタバレなので書かないですが、物語にちりばめられたミステリアスな描写が見事。

この監督、本当に上手いですね。
静かな芝居の中に、葛藤が渦巻く。

はぁ、すごかった。
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December 03, 2016

「ファインディング・ドリー」

前つけ短編の「PIPER」が良すぎて、これで帰ってもいいか、くらいだったんですが、肝心のドリーも世界的ヒットが納得の猛烈なクオリティでしたね。
「ズートピア」同様、うかつに書けない深さがあり、娯楽映画でこんなところに踏み込むプロダクトってすげーな、とため息をついてしまいました。ハンディキャップの描き方、共に生きていく社会。道徳や倫理を教育、というだけでなく、家族みんなで考えよう、という話だ。
ツボはタコとラッコ。特にタコは「こいつがいればなんでもできちゃう」扱いなんですけど。

「パージ」「パージ:アナーキー」

「パージ」。
こういうゲームみたいな映画って、SFジュブナイルからホラーサスペンスまで、まぁ世界中にゴロゴロ転がってますが、本作は低予算ながらあっさりヒットいたしまして、続編も作られてます。
1年に1晩だけ、どんな犯罪をしてもいいんだよって法改正をしたら、犯罪率と失業率が一気に減りました、という設定。んなアホな。
で、主人公一家がなんだかんだで、この粛正状況に巻き込まれてのサバイバル、となるわけです。とはいえ、この1アイディアで乗り切るのは、ちょっと話が薄すぎるので、そのぶん、極端なバイオレンスで進めるんだ。これが途中で飽きちゃって、イライラするのだね。ハラハラドキドキ、ではなくイライラ。
あ、観終わった人と「キミなら誰をパージする?」と語りあう楽しみ方がありますね。
きっと僕は早めに殺されると思います。あいつとか、あいつから。
「パージ:アナーキー」
スケールアップして、外に出てみました。殺しに行く者とターゲットにされて逃げ回る者が、道連れになる…のは予想の範囲なので、「あー、なるほどねー」ではあります。
でも、やはり途中で飽きましたね。
黒幕とかも出てきて、「バトルランナー」のようになる…のか?
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「怪盗グルーの月泥棒3D」「怪盗グルーのミニオン危機一発」「ミニオンズ」

実は1本も観てませんでした、これまで。

「月泥棒」
人種や家族の在り方をコミカルに描く。流行だった3D演出が派手。
「危機一発」
こちらは前回以上に「いろいろな国から来た人がアメリカにはいる」というお話。
キャラデザインが日本人好みではないので、当初ヒロインがまったく馴染めなかったのだが、最後には可愛くみえるストーリーの強さ。
今気がついたんだけど、タイトルが危機“一発”なんだ。
「ミニオンズ」
これなら正直、いくらでも作れますね。
当たった者勝ち。
サンドラブロックがでしゃばりすぎ。

「ブラック・スキャンダル」

見逃してたのをようやく。
ジョニー・デップで実録ギャングと言えば「フェイク」が懐かしいが、あの若造がいまや本物のボスになるか、という経年を感じる。
最近ハンサムではない仕事ばかりのデップだけれど、今回も狙うは「凶悪な怪人」で、怖さも含めてすごい存在感であったね。ステーキのレシピのくだりは良かった。

それにしても、この杜撰な仕事ぶりでバレないと思ってたのか、FBI。
Black


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