映画・テレビ

March 12, 2019

「惊奇队长」= Captain Marvel(キャプテン・マーベル)は戸惑う。

IMAX3D で「惊奇队长」= Captain Marvel(キャプテン・マーベル)。
そのまま訳してるので「驚き隊長」っていう意味になってるw。
中国では3月8日の公開。全米と同じタイミングってことは、時差の分早いです。8日の0時5分(深夜)上映回もあったくらいだから、ある意味気合は入っているかと。

IWのラストで暗示された主人公の、登場までの物語。だから、MCU的に言うと、「アイアンマン」や「ソー」や「キャプテンアメリカ」のような1作目扱いだ。「ブラックパンサー」や「ホームカミング」のように、他の映画でちょい顔見世していたものではなく、ほぼほぼゼロスタート。ニック・フューリーが想像以上に軽い人物設定となっていて、笑いをとろうとするのだが、なんとこれが空振りになること多し。見せ場はネコちゃんにすべて持っていかれてる。

これは残念。
観客は「一刻も早くアベンジャーズの決着を!」と待ちこがれているのだから、なじみのない宇宙人の“過去をめぐる苦悩”を2時間、は苦行だったようだ。
とはいえ、がらっぱちなお姉ちゃんブリー・ラーソンの「めんどくせー、ぶっ殺してやる」はキュートで楽しく、彼女なら人類を救ってくれるかも、と思っちゃうね。覚醒後のクライマックスとか、最強すぎて敵側がお気の毒なくらいでした。あ、どうか。MCU的には打倒ワンダー・ウーマンだったわけね。

どちらにしろ最後のオマケで「はい、来月お会いしましょう」となるのだが、これがまぁひねりがまったくなくてさ。俺はこのシリーズに何を求めているのか、ちょっと自問したくなるような感じでした。
53294718_2072569432780174_37185200853726542_2072569439446840_646391349

February 24, 2019

「阿丽塔:战斗天使」=「アリータ: バトル・エンジェル」は遅刻した超大作。

日本もほぼ同時公開なんだけどIMAX 3D英語音声中文字幕で。

キャメロン×銃夢ってニュースが出たの20年くらい前ですよ。わたし、まだ出版社にいて、雑誌の編集してましたから。

で、ジム先生はそのあと「タイタニック」や「アバター」作ってたから、シンプルに後回しにされてたわけですよ。
で、「先輩、あれ、どうなってるんすか?」と聞いてきた後輩ボブ(!)に「あ、お前やんない?」と任せてあとはヨロシク。
ロドリゲス的にはビッグバジェットで一発当てたかったでしょう。だってこいつ、バカバカしいアクション映画ばっかり作ってるお子様だよ。人気者だけど。マリアッチで頭角あらわしたときは、時代の寵児だったけど、結局その後も「スパイキッズ」「シン・シティ」「マチェーテ」と中学生映画ばっかり作ってたから、飽きられてたじゃん。いやいや、全部見てますけどね。なんとなく憎めないし、マリアッチ2本や「パラサイト」「フロム・ダスク〜」あたりは好きですよ。

そんなロドリゲスが自身のワンアップのため(もあってでしょ)打ち放つホームラン狙いの一発は、1億7000万ドルという途方も無いバジェットで大きく振ったのであるが、あたりは内野安打程度にしか見えなかった。

この映画のウリはCGクリエイトのサイボーグアクションで、主人公も含めアニメーションだ。機械人間だから体がバラバラになっても基本は死なない、という表現はトゥーマッチなところもあってちょっと面白かったんだけど、全体には遅れてきたサイバーパンク映画だ。20年の間にいろんなビジュアルイメージが作られすぎちゃった。実写もアニメも漫画も。だから新鮮味が感じられません。むしろ馴染み深いルックだ。だから、どれだけモーキャプで芝居をリアルにしました…とか自慢されてもな。

やはり物語が小さすぎる。ついでに描く世界が狭すぎる。ついでに人物が手前でしか芝居していないし、動き始めるとだいたいCG。まぁそれが限界なんでしょうけど、だったらこんなにお金かけなくたってもな、ということだ。しかも想定内の尻切れとんぼ。

ギョロ目もちょっときつかったか。これとチュッチュしてる男の子が心配だ。

最悪はマハーシャラ・アリ、ジェニファー・コネリーの無駄遣いだ。ヴァルツはゼペット爺さん+ちょっとフェチっぽさがあって笑った。
52887302_2052466678123783_16167847652464389_2052466694790448_18857207652771819_2052466741457110_843026511

February 12, 2019

「流浪地球」 =「The Wandering Earth」は中国最大スケールのSF超大作(エメリッヒ味)。

「三体」の劉慈欣の短編を映画化した超超大作。2019年第1号のナンバリング。
IMAX3Dのど迫力。英文字幕はあれど、さすがに科学用語なのでヒアリングはほとんどできてないや。だから、細部までわかったかはちょっと怪しいです。

太陽が爆発して地球が冷え込み、もう終わりそうになったので、半球にリアクター付けて「移動させる」ことにした、つまり「流浪地球」というわけね。
こりゃゴラスだ。ゴラスは避けるだけだけど、こっちは太陽系を脱出する。で、途中で木星に引き込まれそうになって、滅亡を覚悟するんだけど、中国人を中心としたガテン系の人たちが頑張って……ん? どこかで聞いたり見たりしたような。

冷え込んだ地球の表面では生きられないので、人類は地下深くに都市を作ってるとか、地球の移動をナビゲートする巨大宇宙船が飛んでるとか、地表には数々の重機が活動してるとか…ビジュアル設定はアイデア満載である。たとえ既視のものだとしても、だ。
ゴラス以外にも、2001〜10年、ジュピター、アルマゲドン、エメリッヒ全般、ゼロ・グラビティあたりか。盛りだくさんでよいですな。

絶望的な状況から、起死回生の大作戦は、中国側がリーダーとなって、世界人類が協力する(しない人種もあるw)…このあたりのメッセージは明解だ。

旧正月元日に公開され、5日で20億元。350億円ですよ。35億元はいく、との予測もある。600億円ですよ。
中影、アリババなど出資もわんさか。儲かりましたな。ワンダは途中で下りてるらしいです。
メチャメチャ宣伝されてるから、もう国民映画ですわ。正月休み最後の日曜日で、けっこう入ってたよ。
ただ、CGチカチカしてるので、3Dはキツいぞ、オヤジには。

「三体」翻訳されないかなー。
P2545472803P2545553064P2547075144P2547075146P2547075147P2547075149

チャウ・シンチー「新喜剧之王」のプリミティブな泣き笑い。

チャウ・シンチー監督の「新喜剧之王」。
評判はマチマチだが興収は上々。はやくも5億元は超える勢いだ。お正月は「寅さん」みたいな感じの映画と思えばよかろう。

女優を夢見る“若くも美しくもない”主人公が、七転び八起きのど根性で突き進む泣き笑い。
新しいものが何もないとえばその通りなのだが、プリミティブな喜劇は人の琴線に触れる、という当たり前のことをやってくれてる。100分ほどでこれだけ詰まってれば文句はないです。

主演の鄂靖文は木南晴夏にちょと似てる。
彼女をめぐる3人の男たちの描き分けが面白かった。圧倒的コメディリリーフの王宝强の存在感が突出している。こいつ、格闘からサイコまで、なんでもやるな。

努力!奮闘! 何が悪いとよ、という話。

相変わらずへんな素人(のような人たち)がたくさん出てます。
※ビジュアルどれも好きなので貼っときます。
P2541240741P2546956954P2547496038P2546988830P2547008525P2546063397P2546848344
j☆きいろいパーカーのおじさんはホームレスの人ではありません。

「密室逃生」=「Escape Room」…いわゆるリアル脱出ゲームそのまんま。。

米国では中ヒットしてる「リアル脱出ゲーム」もの。SAWみたいなのにCUBEみたいなのが混じって…いや、もう本当にそのまんまです。

こういうルールモノは、ツッコミポイントが満載なので、揚げ足をとってると、こちらの負けになる。できるだけ共感できる、少しヌケた感じの登場人物がいればいい。
今回は顔の知られていないキャストのおかげで、「誰がいいものか悪いものか」、序盤ではわからなくしてる(でもすぐわかる)。

カレン・ペイジこと、デボラ・アン・ウォールが顔見知りです。でも、ポスタービジュアルはけっこうなミスリードかもな。

それにしても、この手のものではいつも思うんですが、「どうしてわざわざそこまで準備する?」かです。
P2543631842

「一条狗的回家路」=「A Dog's Way Home」は泣く気で行くと……

「僕のワンダフルライフ」と同じ作家の小説映画化。

まぁ、このポスタービジュアルだけで泣くでしょう。
泣くよね?

古くはラッシーでもベンジーでも、かしこい調教を見せられると、蛇口が壊れたかのように泣くのです。飼い主探して(生き残るため)旅する「南極物語」でも「ビンゴ!」でも泣くんだから、どうしようもないですよね。

本作は、犬の目線モノローグだから「奇跡の旅」に近い。あれも泣いた。劇場では隣の人に引かれるくらい泣いた。

で、今回もそのつもりで泣きに来た。

思ったほどではなかったけどね。
人間とのやりとりでは、調教犬が起用されているのに対し、動物だけのシーンになると、思いっきりリアルなCGになり、ここで余計な演出や表情が入ってしまうことが興ざめ。

ブライス“ジュラシック”ハワードや、アシュレー・ジャッド、エドワード・オルモス、ウェス・ステューディなど、枯れた感じの人間キャストがちょっときつい。

お話はファミリー向けのわんわんファンタジー。
ただ、傷痍軍人セラピー犬…ってところでは、ぐしょぐしょに泣きました。
はぁー。55歳のおっさんが一人で見るものではなかった。あはは。
P2541980722

ピージャク「掠食城市」=「Mortal Engines「」はさすがに知名度ゼロ。

「掠食城市」=Mortal Engines=「移動都市/モータル・エンジン」
IMAX3D中文字幕。日本では3月公開ですと。

ピータージャクソン製作。監督のクリスチャン・リバースはピージャクの元でストーリーボードを描いてきたアーティストなんですと。

荒廃した未来世界で、移動する要塞都市が他の都市を捕獲して飲み込んでいく…という設定の中、まぁいろいろ起きるってSFだが、原作の児童文学は未読。スチームパンクにマッドマックスで、まぁびっくりするくらいデジャブな世界観だ。

映画の雰囲気はアバンタイトルでだいたいつかめる。好きな人は好きなんでしょうが…やはり映像畑の人なのか、ビジュアル構築しただけ、という感は否めない。こういうのにドラマをのせてもらわないと、2時間はもたないです。
あくまで印象だけど、日本がアニメ1クールで作ったほうが、断然面白くなると思うよ。劇画っぽいキャラクターがふんだんに出てくるし。
ピージャクの後ろ盾があったとしても、1億ドルのバジェットを新人監督に預けるのは…ちょっと罪深いでしょう。責任取れないって。

パーフェクトワールド(完美世界)出資案件。映画の国籍はニュージーランドとアメリカになっとる。
中国での回収を期待されているようだが、公開直後のIMAX昼の回で、観客10人はきついだろう。ノンスタ―なのも厳しいね。派手なVFX大作なら呼べるだろう、というのはさすがにむりがありますね。

思わず「デススターかよ!」と叫ぶとこがあった。そんな貧相な発想でよいのか?…いいのか。

P2541570446

January 23, 2019

「“大”人物」は韓国映画「ベテラン」のリメイクだった!

「“大”人物」=THE BIG SHOT。中国語音声、中国語字幕、英語字幕。
これ、なんとファン・ジョンミン主演の韓国映画「ベテラン」のリメイクである。

「ベテラン」は韓国巨大財閥のウルトラバカ息子と、熱血刑事たちの激闘を描くアクションで、脚本監督のリュ・スンワンは実際にあったネタを盛り込み胸のすく切り込みが抜群に面白かった。
で、これを上海に置き換えると……いくつかの修正が出てくる。例えば、高級車を売ったディーラーがその車を後から強奪するとおいう設定は、こっちでは無理w。また、メディアを利用して悪を批判…もできない。脚本上、こういった仕組みは修正せざるを得ないわね。

もちろん、大金持ちの凶悪な息子はちゃんと踏襲されていて、チョコプラのIKKOに似ている包贝尔(Bei'er Bao)が優しい顔を逆手に大暴れしてくれる。対する刑事は王千源(Qianyuan Wang)で、同じく芸人に例えればパンクブーブーのガンプラオタクのほうに似ており、これがまた体張りまくりの熱演であった。
アメコミ風なモンタージュや、濃密なカーチェイスなど、オリジナルをしのぐシーンも多々あって面白かったが、刑事部屋の同僚のエピソードは少し端折ってしまったようで、もったいなかった。

でもこういうリメイクはアリ。

50067433_2005225389514579_897182053

January 12, 2019

「蜘蛛侠:平行宇宙」=「スパイダーマン スパイダーバース」は換骨奪胎傑作アニメ。

「蜘蛛侠:平行宇宙」=Spider-Man: Into the Spider-Verse=「スパイダーマン スパイダーバース」。

中国では12月21日公開でした。
ソニー陣営の逆転満塁ホームラン的傑作。あっちに手渡した「ホームカミング」がなんだかんだで王道パターンになっていたのを、「ちきしょー、これならどうだ!」と破壊と再生に尽力した結果、ぶっ飛んだ仕上がりになっている。まぁご存知多元世界のスパイダーマン混載世界は、実写化したら間違いなくナンセンスになる奇異な設定だ。主人公少年の成長物語で一本筋を通しつつも、悶絶ボリュームのポップで豪華なアニメーションで描き出されていた。しかもけっこう意外な展開だし。
結果、「あぁ、この手があったか! これぞコミックの映像化だろう!」と感動しまくりでした。アメコミのコマ割りや書き文字効果音の使用は、これまでいろんな映画の中にネタとして使われていることはあったけど、本作は「なぜ誰も今までやらなかったのだろう」という衝撃的な使用方法でもあった。

クオリティの追及って果てしないわな。
49721771_1994311177272667_355518954

January 10, 2019

「バンブルビー」=「大黄蜂」は80年代ポップカルチャーごっこ。

トランスフォーマー新作「バンブルビー」をIMAX3D、英語音声中文字幕で。
製作にスピルバーグやマイケル・ベイが入って、しっかりお金を持っていってる。

異形の訪問者が、悩める17歳JK(ヘイリー・スタインフェルド)と冒険して成長する子供向けだ。シンプルで勧善懲悪、悩まずにハッピーにはなれる娯楽映画は、今どき貴重な存在かもしれない(悪者側の正論とかないし)。ちょっと偏屈な少女が冒険を経て大人になる…そういうお話は好きです、もちろん。
ロボの擬人化だと「ショート・サーキット」「アイアン・ジャイアント」が近いか。藤子不二雄の世界観もあるので、日本人はなじみやすいはず。テレビを見て知識吸収する設定とかはマンネリだがね。
予想通りにしか展開しない安心設計なので、ひたすら極上のCGワークを楽しむがよかろう。

おじさんのツボとしては、時代設定が1987年なので、流れる音楽がボンジョビやスティーブ・ウィンウッド、モリッシーやリック・アストレーってとこだ。楽曲がこれでもかとベッタベタのダッサダサで流れるのには、イントロだけで毎回吹き出しました。カセットテープネタはちょっと楽しかった。
また、映画などのポップカルチャーも満載…「ブレックファストクラブ」「物体X」アタリのPONGとかを使用してる。でもこれって、中国では全く通用しませんよ。知らないから。
テンセントも入っているから宣伝がすごいんだけど、実際に観に行ったら“よくわからない”んじゃなかろか。並べりゃいいってもんじゃないんで、少々作り手の自慰が強めだ。

もう一点大事なポイント。監督がストップアニメ「クボ」のトラヴィス・ナイト(ナイキ創業者の息子って出自がフォーカスされすぎw)だってことだ。CGアニメの実写合成なので、ライカの映画と比較してどうこうってことはないんですが、縦横無尽なバトルの絵作りは豪華だった、と思う。

あ、薄めのツボとしては、ビリングで主役ヘイリーちゃんの次はジョン・シナです。最近よく出てますな。

肝心のヘイリーちゃんは、堂々の主役でふるまっていますが、こういう映画ばっかり選んでると、シアーシャに差をつけられちゃうぞ。


49564113_1987350344635417_834704334


より以前の記事一覧

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
My Photo
無料ブログはココログ